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【勉強ができる鍵】ワーキングメモリー (作業記憶)について解説します

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キーポイント

  1. ワーキングメモリーは情報を処理するために必要であり人生に大きく関わる能力
  2. 測定するには数唱が一般的
  3. 部分的ではあるがワーキングメモリー能力は向上させられる

ワーキングメモリーとは 

ワーキングメモリーの定義は確定はしていないものの、一般には「広範な認知活動において認知的処理と処理されている情報の保持の両者に関与するシステム」*1と言われています。

ワーキングメモリーは脳科学の分野が大きく関わってくるので、詳しく説明すると、専門用語だらけになってしまうのですが、非常に簡単に言うと、頭の中で情報を記憶し、処理する能力であると覚えていれば十分です。

短期記憶との違い

短期記憶は情報を保持しておける力を指します。例えば、初めて会う人の名前を1時間後も覚えておける能力ですね。

それに対して、ワーキングメモリーは情報を保持すると同時に処理する必要があります。例えば、数字を7桁記憶し、それを反対から読み上げることなどはワーキングメモリー能力だと考えられます。

高いことのメリットと低いことのデメリット

こうした力は、問題の優先順位をつけたり、複数の問題を効率的に処理する能力と関係があります。

例えば、能力が高い人は、必要な情報を拾い不要な情報を捨てることが得意だったり、集中力が高かったりします。もっといえば、問題解決能力との関係も少なからずあると思われます。

逆に低い人は、集中力がなかったり、注意力がなかったりします。これはときにおっちょこちょいとして処理され、病名がつけばADHD(注意欠陥多動性障害)と呼ばれます。

IQとワーキングメモリの関係

情報を効率的に処理し、問題を解決する事にこのワーキングメモリーが大きく関与しています。そのため、大まかにはワーキングメモリーとIQは相関関係にあるはずです。

しかし、その一方でこの研究によれば、

www.sciencedirect.com

学業成績を予測するのはIQよりもワーキングメモリー能力が強い事が分かっています。

つまり、ある子供の将来の成功を予測するにはIQよりもワーキングメモリーが重要という事です。IQを向上させるのは今の所、困難ですが、ワーキングメモリー能力は条件はありますが、高まると考えられています。

なので、自分は頭が良くないんじゃないかと悩んでいる人は、下記のワーキングメモリーの向上について読んでみてください。

能力を測定してみよう

ワーキングメモリー能力はどのように測定されるのでしょうか。現在最も良く使われている心理検査は数唱によるものです。

数唱とは一定間隔ごとに数字が読み上げられた後にそれを正順または逆順に読み上げる検査のことです。

数唱できた場合は読み上げる桁数が一桁ごと上がっていきます。読み返せなくなった時点で検査は終了し、正順と逆順のうち多く記憶できた方のスコアが得点となります。

平均得点は7±2と言われています。これはマジカルナンバーとも呼ばれているので、聞いたことがある人もあるのではないですか。

ぜひお友達と二人でやって見ると盛り上がりこと間違いなしです。

このほか ザ・数唱というアプリもありますが、残念ながらアンドロイドのみです。

能力は鍛えられるのか

先にお断りしておきますが、これについてはまだ争いが起こっています。

でもワーキングメモリー能力が向上すれば、良い判断能力が身につく事により生活が向上したり、学校の成績が上がったり、社会人なら仕事ができるようになるのだから、できれば向上して欲しいですよね。

現状で分かっていることをまとめるとおおよそ次の通りです。

・ワーキングメモリートレーニングを行えば、行ったタスクについては間違いなく向上する。

即ち数唱の練習を繰り返す事によって、数唱を返せる桁数は間違いなく増えることを示唆しています。

このことはほぼ全てのメタアナリシスによる研究よって明らかになっています。最新の研究は、主に以下があります。

www.sciencedirect.com

あとで追記予定

・訓練したタスク以外のタスクについては向上しない確率が高い。

ただし、これは対象者の年齢や知能水準によって異なっている事が多い。オーバーオールとしてはワーキングメモリートレーニングによって知能は向上しない。

・fMRIを使った研究によれば、ワーキングメモリートレーニングによって、同難易度タスクの脳活動が低下した状態でこなせるようになる。

これはつまり、少ない不可で同様のタスクをこなせるようになるという意味であり、能力が向上している可能性を示唆している。

論文について追記する

このワーキングメモリートレーニングによってその他の知能が向上するかについてはまだまだ書ける事がたくさんあるため、また、別の記事で詳しく書こうと思っています。

まとめ

この記事ではワーキングメモリーとは何か、どのように測定されるか、ワーキングメモリー能力は向上できるかについて見てきた。この分野はまだまだ発展途上であるため、常に最新情報を更新するようにしていくつもりですので定期的にチェックして見てください。

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