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【正しい勉強法 間違った勉強法】よくある7つの勉強方法についての疑問を解説!前半

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皆さんはどのような勉強の仕方をしていますか。

いろんな勉強方法があって、本当にどんな勉強法が正しいのか分からないのではないでしょうか。よくみんながやっている勉強方法が実は間違った勉強法なことってよくあるんです。

 

間違った勉強方法で勉強しても効率は悪く成績は上がりません!逆に間違った勉強をやめて正しい勉強法で勉強できればそれだけで成績が上がること間違いなしです。

というわけで、今日はありがちな勉強方法についての疑問をQA形式で解説します。

勉強をしてるときに音楽を聴きながらやるのはいいの?悪いの?

 

A. 状況による。他の要因に左右される事が多い。

これはよくある疑問なのですが、結論から言うとどちらでもいいです。 1985年に行われた研究*1によれば、音楽をかけながら勉強したグループとかけずに勉強をしたグループとの間ではそのテスト結果を比較したところ、次のような研究結果が得られたとのことです。

 

 

まず、テストを受けたときに勉強した時と同じ音楽がかかっていた場合、かけながら勉強したグループはそうでないグループよりも正答率が倍近くに上がっていた。 これは、勉強しているときに記憶と音楽が結びつき、それがテスト時にかかることで、勉強した記憶が呼び覚まされているのではないかと言うことを示唆しています。

 

 

次にテスト時に音楽をかけない場合には、勉強時に音楽をかけていたかはテスト結果に影響を及ぼしませんでした。

通常、テスト時に勉強の時に使用した音楽がかかることはあり得ないので、勉強時に音楽をかけようがテスト結果には影響はないと考えられます。

 

ただし、留意点は二点あって、一つはかかっていた音楽はジャズやホワイトノイズと呼ばれる要するに歌詞が入っていないものであり、歌詞ありの曲をかけていた場合はどのような影響があるか分かっていない点。

 

もう一点は、テストは単純な記憶を要するものつまり単語の暗記によるものであり、理解や思考系の問題の場合は影響が分からないと言う事です。

 

留意点はあるものの、巷で言われているような暗記をするのに音楽をかけると悪影響があると言うような研究結果ではないため、特に音楽をかけながら勉強することは問題ないと思われます。

 

一方、文章を書く時はどうでしょうか。もう一つ研究を紹介します。

2001年に行われたこの研究*2では、論文を書いている時にバックグラウンドに音楽を流した場合の影響を明らかにしています。

その結果は、歌詞があるか否かに関わらず、論文の単語の生成スピード、要するに書くスピードに悪影響を及ぼすとのことでした。

 

この結果から考えると、思考系の問題の場合は音楽をかけないほうがいい事を示唆しています。

残りの考慮すべき事項は、音楽以外の外部環境でしょうか。もし音楽をかけていなかったとしたら、かけていた時よりも集中を乱す環境で勉強している時は音楽をかけることで、その他の騒音による悪影響を軽減できると思われます。

要するに、静かな環境で勉強できない場合は音楽で音消しをするのはありということですね。

したがって、まとめると、暗記系の勉強の場合は音楽は聴いても大丈夫。

 

でも思考系の勉強をしている場合は書けないほうが無難。ただし、音楽をかけた方が集中できる場合や音楽で音消しをしないとうるさくて勉強できない場合は音楽をかけた方がいということです。

 

勉強をする場所は毎回変えた方がいい?それとも一緒?

 

A 基本的には変えた方が効率的

 

この疑問の答えは勉強する場所は変えた方がいいです。

理由は背景情報に変化を与えられる点です。

「なんだよそれ」って方のために簡単にいうと、人は記憶をしている時にいろんな情報を一緒に記憶しています。

 

例えば、匂いや上述の音楽、体の感覚(運動中かどうか)、そして、場所です。

脳はこれらの関連情報とともに記憶を思い出そうと試みます。そのため、思い出すためのきっかけが多い方が思い出しやすい→記憶に定着がしやすいということです。

 

ずっと、同じ場所で勉強をしている場合、いろんな記憶が同じ場所で記憶されるため、脳にとっては欲しい記憶がいつの記憶なのか、判別しにくくなります。その結果として思い出せない事が増えるのです。

 

その点、場所を変えながら勉強していれば、「この範囲はあの場所で勉強したところだっ!」といったように場所を引き金にして、記憶を呼び覚ます事ができるのです。

したがって、基本的には場所を変えながら勉強することをお勧めします。

 

ただし、場所が変わることによって、悪影響が出る場合は一緒の場所で勉強する事をお勧めします。

例えば、椅子が自宅の椅子じゃないと勉強できないとか人が多くいる場所では極端に集中できないなどの理由です。

 

教科書や問題集にマーカーや下線は引いた方がいいの?

 

A 全く意味がないのでやめましょう

 

これも良くあるのですが、学生なら教科書や問題集、社会人ならビジネス書にびっしりマーカーや鉛筆で線を引いている人っていますよね。

これ、意味がないのでいますぐやめましょう。

えっ、なぜかって?じゃあお聞きしますが、その線を引いたところちゃんと覚えていますか?

 

重要なところに線を引いたつもりかもしれませんが、線をいっぱい引きすぎてどこが重要なところか分かんなくなっていませんか?

線を引く行為に記憶を定着させる効果はありません。記憶を定着させるためには、基本的に脳を働かす必要があります。

 

例えば、思い出す時は頭を使いますよね。前回の記事で取り上げた、分散学習も復習の間隔を開けることで、思い出す作業に負荷をかける事が一つの目的です。

参考記事:分散学習と集中学習】 科学的に証明された効率的な復習のタイミング!

 

では、線を引く事は一体どのように頭を使っているのでしょうか。もちろん一つも使っていませんね。大抵の場合は、線を引く作業をして満足しちゃってるんじゃないですか。

 

それでは、覚えられません。本当に覚えたい重要な点は、しっかりと復習して思い出す練習をしなければ記憶に定着しないのです。

一方で、情報を検索するためには線を引くといったマーキングは一定の意味があります。要するに後から特定の部分を見つけたい場合ですね。

 

この場合は、マーカーなどでわかりやすく印をつけた上で、本を閉じてもすぐに開けられるように付箋に内容を書いて貼っておくかあるいはページを端を折っておくことをおすすめします。

でもやっぱり重要なのは、何か作業をすることではなく、頭を働かせることなので、その点は覚えておいてくださいね。

 

何度も何度も覚えるまで教科書を読んだ方がいいの?

 

A これも意味がないのでやめましょう

 

確かに、教科書を何度も何度も読む行為は勉強しているようにもなりますし、東大主席弁護士の方が、七回読み勉強法みたいなことを主張してたりします。

でも科学的には、効果がありません。

 

何度も何度も教科書なり、本を読んでいるとすらすら読めるようになってくると思います。

すらすら読めるようになると何だか内容が頭に入ってきてるような気がしますよね。

 

でもこれが間違いです。これは流暢性の罠(錯覚)と呼ばれる学習において、学習者が陥りがちな間違いの代表例です。

つまり、実際は内容を理解してもいなければ、覚えてもいないにも関わらず、すらすら読めるという感覚を持ってもう覚えたと脳が認識してしまうのです。

 

もちろん脳が覚えたと認識すれば、あなた自身も騙されます。そうして、テストはボロボロになって帰ってくるのです。

 

人間の脳は騙されやすく、直前の情報に大きく影響を受けるようです。そのため、今読めているという認知がこれからも読める、覚えているという誤った認知を人間に与えてしまうのです。

これは繰り返し読むだけでなく、何度も同じ問題を繰り返して説いている時も同様です。今解けているからその問題を理解し本番においても同様に解けると誤った認識をしてしまいます。

 

同じ問題を何回も何回も解いていたら解けるようになるのは当たり前です。重要なのは、その問題を解く上で必要な知識や解法を覚えたかであって、その問題を解けることではないのですから。

 

なぜかって?テストで全く同じ問題は出題されないからです。必要なのは、解法と解を導くまでに必要な知識であって、練習問題の答えそのものではないのです。

なので、教科書をたくさん読んで覚える勉強法をやってしまっているって人は今すぐやめて、次の疑問の回答を読んで下さい。

後半に続きます!

暗記カード帳は効果あるの?

 

板書を綺麗に移すのは意味があるの?

 

一つの範囲を集中的に勉強した方がいいの?それともいろんな範囲?

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