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【東大式暗記術!】科学的に効率の良い記憶方法、想起学習とは

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暗記って退屈で、やる気が起きないこと多いですよね。日本の勉強は暗記中心でダメだ!なんて強言が言われてたりします。

 

でもその一方で、テストのためには暗記は必要なのはわかってはいる。でもやっぱりやる気が出ない。

そんな暗記を効率的に短時間でできる方法があるとしたらどうでしょう。テスト勉強の時間を大幅に削減でき、受験勉強をより効率的にできる方法があるとしたら。

 

「そんな上手い話があるわけないじゃないかっ」って思いました?

 

結論から言えば、別に上手い話ではありません。どんなに効率的な方法で暗記を行なったとしても、努力からは逃れられないからです。

一部の人にとっては非常に残念なことですが、暗記の本質は頭を働かせることです。脳に負荷を掛けることで記憶は定着します。

 

もし、自分は暗記が苦手だと思う人がいれば、この点を一度考えてみて下さい。今まで、暗記をするためにやっていた勉強は頭を働かせていましたか?それとも手だけ?

 

今回は暗記という観点から、効率の良い勉強方法について考えます。特に想起学習という恐らく最も効率の高い暗記・学習方法の一つにフォーカスします。

東大生クイズ王の暗記法

具体的な想起学習の中身に入る前にぜひ見て欲しい動画があるので、ご紹介します。


東大生クイズ王が「暗記」のポイントを解説します。

東大生クイズ王でお馴染みの伊沢拓司さんが暗記のポイントを解説している動画なのですが、情報の質・量ともに素晴らしく流石、東大生クイズ王という内容で受験生必見の動画です。

念のためにいっておくと、東大生だから素晴らしいと言っているわけではありません。

 

度々記事でもご紹介している通り、専門家(ここでは東大生)の意見はエビデンスレベルが低く、それを持って信頼できるものではないからです。

参考記事:【学生・社会人問わず必須の力】エビデンスベースという考え方

素晴らしい理由は、彼の主張する暗記のコツがこれまでの研究で実証されているからです。詳しい研究は後述することにして、具体的な中身を見てみましょう。

 

彼が主張する暗記のポイントは次の三つです。

  1. 記よりアウトプット
  2. イメージ連関
  3. ミクロ/マクロ適正

各項目の詳しい内容は動画で確認していただくとして、この三つのうち、少なくとも1.2は科学的に効率的な暗記が出来ることがわかっています。

 

今回は1.これがいわゆる想起学習のことなのですが、これについて深く掘り下げます。

2についても研究によって暗記力を向上させる事が明らかになっていますので、また記事にしてみたいと思います。

 

 想起学習とは

想起学習とは、何かを思い出す事によって記憶の定着を図る学習方法で、要するにテストのことです。

想起学習は検索練習、テスト効果とも呼ばれ、最も学習効果の高い学習方法の一つとして知られています。

 

テストといっても、何も学校のテストだけではありません。必要なのは、思い出す練習をすることです。

問題集の確認テストでも、テキストの設問でも大丈夫です。それどころか、自分で適当に問題を自分に出すだけで、記憶を定着させる効果があるのです。

 

なぜ想起学習は効果が高いのでしょうか。

思い出すことで記憶する

突然ですがあなたは脳です。

いったい何を言い出すのかと思われたかもしれません。

しかし、こう考えることによりどうすれば記憶に定着するかがわかるのです。

脳は非常に我々と近い考え方をしています。むしろ我々自身な訳ですから。

 

脳は日々様々な情報を処理しています。

あなたが書類を1日に100枚処理するとしたら、どうやって優先順位を付けるでしょうか。

一回しか使わない書類95枚と毎日使う書類5枚だったらどちらを手元に常備しておくでしょうか。使わない書類よりも毎日使う資料を大切にしますよね。

 

基本的に脳も我々と同様にその情報に多く触れるほど、覚えようと頑張ります。

想起学習は思い出す事によって、脳にその情報は必要だと認識させ、記憶に定着させることができるのです。

 

記憶するといったときにどちらかと言えば、インプット、つまり覚えることを重視する人が多いと思います。

しかし、脳の仕組みから言えばむしろ逆で、アウトプット、使う事によって脳はその情報を覚えるのです。

 

要するに、重要なのは覚える作業、例えば繰り返し文章を読むことではなく、それを思い出すこと、例えば暗唱をすることです。

想起学習は、脳の情報を記憶する仕組みと合っているため、非常に効果性が高い暗記方法と言えるのです。

 いつでもどこでもできる

想起練習のメリットはその効果が高い事だけではありません。想起練習はそれをする場所を選びません。いつでもどこでもできるのです。

どんな状況であったとしても、自問自答は出来ます。必要なのは何を覚えるかを覚えていることぐらいでしょうか。

この際に、思い出す場所と思い出す項目をセットで覚えるようにすれば、もっと学習効果が期待できます。

 

以前の記事で、勉強する場所を変える事によって学習効果が上がるということを解説しました。 参考記事【正しい勉強法 間違った勉強法】よくある7つの勉強方法についての疑問を解説!

思い出すきっかけとなる場所をいろんなところに作っておくことでそれが学習のきっかけとなると同時に、思い出す引き金となります。

 

これを利用して例えば、通勤・通学の順路に思い出すきっかけをいろいろ作ってみるといいかもしれません。

電車通勤の方であれば、一駅ごとに情報を仕込んでおいて、その駅をきっかけにして想起学習を行えば学習効果はかなり高まります。

 

今では、スマホの位置情報に基づくリマインド機能がありますから、一駅ごとに問題がリマインドされるようにしておけば、場所と情報が結びつけられるとともに、その情報が想起され、記憶の定着が図られます。

思い出す間隔も重要

脳は思い出す事によって、記憶の定着を強めます。でも気をつけなければいけないことが一点あります。

それは、思い出す間隔を短くしすぎないことです。分散学習と集中学習の記事でも解説しましたが、復習をするときは、あまりに頻繁にしてしまうと効果が低下してしますのです。

 

脳は基本的にメンドくさがりなので、脳にとって困難なことを嫌がります。

つまり、思い出すのにエネルギーがかかることは優先的に記憶しようと努力するのです。

そのため、あまりに短期間に繰り返し復習してしまうと、思い出すのが簡単になってしまうため脳はその情報を覚えようしなくなってしまうのです。

同じことを頻繁に思い出すのではなく、様々な問題を適度な間隔で思い出す練習をすることが想起学習の効果を最も高めます。

 

最適な復習の間隔については、こちらの記事を参考にして見てください。

参考記事:【分散学習と集中学習】 科学的に証明された効率的な復習のタイミング!

想起学習の研究

想起学習の効果は分かっていただけたと思いますが、実際にどの程度効果があるのかまだ分かってないと思います。

そこで、想起学習に関する代表的な論文を一つご紹介し、その効果を改めて確認したいと思います。

Test-Enhanced Learning in the Classroom: Long-Term Improvements From Quizzing*1

この研究では、対象者を二つのグループにわけてある文章を読んでもらいました。一方のグループは、1回目と2回目ともに勉強、要するに再読・熟読をしました。

もう一方のグループでは、1回目は普通に文章を読みましたが、2回目は想起学習を行いました。要するに文章を覚えているかテストしたのです。

そして、2回目の勉強又はテストが終わった後に文章をどれだけ覚えているか確認しました。

 

その結果を示すのが下の図です。縦軸は覚えていた割合を横軸は覚えているか確認するまでの時間を表しています。

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2回目の作業をして、5分後こそ2回とも勉強をした人の方が覚えている割合が多いのですが、時間が経つにつれて、テストをした方グループの方が思い出せる割合がそうでないグループよりも高いことがわかります。

 

つまり、テストを行うことで、文章を長期的に記憶することが可能であるということがわかったのです。

1週間後にはテストを行ったグループはそうでないグループよりも約1.5倍もの文章を思い出せています。

 

これは記憶しておく必要が長期間にわたる受験勉強の時などは、テキストを再読するよりも多くの想起練習、つまりテストを繰り返した方がいいということを示しています。

再読はなぜ効果が低いのか

これは、当サイトで度々言ってきているのですが、記憶するためには脳を働かせる必要があります。

脳が働かせる事によって、記憶が定着し結果として学習につながるのです。

しかし、再読は大抵の場合脳を働かせることができません。

 

同じ文章を繰り返し読む事によってすらすらと読めるようにはなるかもしれませんが、すらすら読めているというのは頭を働かせていない証拠とも言えます。

また、すらすら読めてしまう事によって、脳はその情報を簡単に処理できる=覚えていると錯覚してしまいます。これを流暢性の錯覚と言います。

 

この錯覚により、普段の勉強ではすらすら教科書を読めたり問題集が解けるのに実際のテストでは全く解けないという悲惨な目にあうのです。

想起学習では、積極的に思い出す作業をする事により脳を働かせることができます。

その結果として、脳に対してその情報を覚える必要性を訴えかけることができるので、記憶に定着し、学習効果が高まるのです。

まとめ

想起学習が東大式暗記術というのは盛り過ぎですが、テストをすることは記憶を定着させる方法として効果的であることがわかっています。

また、記事中でも述べましたが、現代ではスマホを使って、場所と思い出す内容とをリンクさせることが出来ます。

 

そうして、日々の生活の中に思い出すきっかけを作って、そのきっかけが起きた時に思い出す練習をすれば、早く効率的に暗記をすることが出来ます。

暗記はつまらない作業にも思えますが、知識は全ての学習の源になります。

 

スティーブ・ジョブズが点と点を結ぶことが重要だと言ったのはあまりにも有名ですが、革新的なアイディアは全くの0から生まれることはありません。

様々な知識や見方が頭の中で組み合わされた結果として、突如として浮かび上がってくるものなのです。

 

その意味でいろんな知識を頭に入れておくことは全くの無駄でもなければ、意味のないことでもありません。

むしろ、創造的な人ほど色々な知識を覚えているものです。

想起学習という効率的な暗記方法を身につけて、様々なアイディアを生み出せるようになってみませんか。

 

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